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ADP: 再確認:abbrとacronym

2008年12月04日 20:00 | コメント(0) | トラックバック(0)

たまたま見ていたベルリッツWordMasterのToday's Lesson ABBREVIATION vs. ACRONYMを見ていて、そういえばabbrとacronymの話はどうなったんだっけ、と思ったのでいろいろ見ていた。

abbreviationはacronymを含む一般的な「略語」を意味する、とか、IE6までのIEはabbr要素に対応していない、とか、XHTML 2.0ではacronymは廃止予定、とかいうのはだいたいその通り。確認したかったのはacronymの定義だ。W3CのHTML 4.01の説明では、acronym要素はacronymを表す、という定義の仕方なので、直接英語のacronymの意味を調べなければならない。

まず、日本語の訳語は、abbreviationが「略語」、acronymが「頭字語」。頭字語というからには、FBI: Federal Bureau of InvestigationもNASA: National Aeronautics and Space AdministrationもWWW: World Wide Webもみんな頭字語だ。

だが、上記WordMasterでの説明は、abbreviationが短くした言葉、acronymはあたかも一つの単語のように新しい発音を与えられたabbreviation、となっていた。この説明に従えば、NASAはacronymだが、FBIやWWWはacronymではないことになる。

となると、日本語訳である「頭字語」と"acronym"はちょっと違うのかも、という気になってくる。しかし、話はそう簡単でもないようだ。

Wikipedia日本語版の頭字語の説明にはたしかに、

なおアクロニム(acronym)はあたかも実際にある単語と同じように発音される場合(例えば AIDS、radar)だけを意味し、それだけでなくアルファベット名で読まれる語を含めた頭字語(例えば FBI、NHK)はイニシャリズム(initialism)と呼ばれる。

出所: 頭字語(Wikipedia, http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%AD%E5%AD%97%E8%AA%9E、2008年12月4日取得)

とあるが、英語版のAcronym and initialism(2008年12月4日取得)では、acronymは第一義は頭文字をつなげた略語のうち新たな発音を与えられたものであるが、ただのinitialismと同義で使われる場合もある、と指摘している。

そのあたりを見た上で、W3CのH28: Providing definitions for abbreviations by using the abbr and acronym elements(Techniques for WCAG 2.0)を見ると、あたまのはてなマークが少し取れてくる。

ここでは、

とし、前者の例としてKISS (Keep It Simple Stupid)を、後者の例としてWWW (World Wide Web)を挙げている。つまり、単語としてのacronymとinitialismはわけているけれど、どっちもacronym要素の例として挙げているわけだ。両方とも許容する理由がacronymの定義がもともとゆるいことにあると考えれば、辻褄が合う。

というわけで、個人的なまとめとしては、acronymは「頭字語」。一般に制作者がマークアップの際に発音うんぬんを気にしてabbrとacronymを使い分けてもいいけれど、気にせずにFBIやWWWに対してacronym要素を使ってもOK。

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